これって詐欺では??

 お正月を迎え、あ~新年だと飲み続けていたら1ヶ月が過ぎ…、今日気がついたら3月も末日。いやはや早いものですね~。1日は長く感じるのですが、ふり返って考えると月日の流れは速く感じます。やっぱり歳のせいなのでしょうか?
 ところで話しは変わりまして、以前のブログアップで北関東を中心とした関東周辺からヤフオクに多数の偽物の土偶が出品されていると書いたことがあります。その後、他県からも同じ土偶が出品され始めましたが、これはおそらく偽物を掴まされた落札者が再出品しているのだと思います。
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 例えばこれは九州から出品されたもので、東北の遮光器土偶が九州にあるか?考えただけでも不自然ですが時代箱までつけていかにも本物らしい出品です。しかしこれは明らかな贋作で、岩手県手代森遺跡から出土した重要文化財土偶を真似たつもりの程度の悪い贋作です。他にも贋作ばかり出品されています。素人が見ても贋作と気づくだろう程度のものが1~2年前には10万円以上で落札されていました。再出品されたと思われるものはそこまで高額にならなくともそこそこの落札額になります。
 問題はここからです。以前のブログの中で完品だからパッと見ただけでも程度の悪い贋作と気づいても、手足を故意に折られたり、頭部だけを出品されると、ある程度の知識がないと騙される恐れがあります。その恐れていたことがついに…。
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 これも程度の悪い贋作なのですが、上半身だけだといかにも出土品のように見えます。説明にも「発掘者から直接東京のギャラリーが買い取り、別のギャラリーでも本物保証された」と信憑性を高めるような記述があります。
 そして恐れていた結果とは…。
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 これはちょっと…。勉強代と諦めるには高額すぎます。
 私のブログを読んで下さっている方に土偶に興味のある方はいらっしゃらないようですが、それ以外の分野でも気をつけて、入札したいときは得意な方に聞いたり、失敗しても諦められる程度で楽しむのがよいのかもしれません。

復興市場

 月曜日に南三陸町の復興市場(さんさん商店街)に行ってきました。3月3日オープンでニュースではすごい人出だったし、たまたま3月5日日曜日にその先の地域まで用事があったから出かけたけれど、三陸自動車道からすごい渋滞だったので、オープンから10日過ぎた月曜日なら空いているだろうと出かけてみました。
 南三陸町と言っても皆さんピンッとこないかもしれませんが、東日本の震災津波で大きな打撃を受けたところ、防災無線庁舎で最後まで避難を呼びかけた結婚間際の女性が犠牲になったところと言えば、何となくでも思い出していただけると思います。
 月曜日なので空いていると思ったら駐車場が満杯で少し待ちました。
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 あまり人物が写らないように撮影したのですが結構な人出です。これが土日ならもっとすごかったでしょうね。ただ、繁盛しているのは生ものを扱っているお店だけのような印象がありました。お寿司屋さんや海鮮丼のお店は行列です。刺身を売っていたお店はちょっと気に入りました。6切れ300円(マグロのみ500円)で好きな魚が選べます。スーパーなどで刺身6点盛りなどを購入しようとするとあまり好きでは無いものが入っていたりはしませんか?ここなら好きな刺身だけ選べます。ただ、6品選ぶとマグロ無しでも1,800円(税別)なのでスーパーよりは高い感じがします。それでも刺身と海鮮丼を買って帰りました。母親は自分が食べるものより朝食のおかずになりそうな加工された魚を選んでいました。
 繁盛しているのは生ものと書きましたが、南三陸グッズなどのお土産物屋さんや文房具店、写真館、仏壇屋さんなどはまだ地元での需要が無いのかお客さんの入りもほとんど無いように見受けられました。
 そして、さんさん商店街の周りを見渡すと…、
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 回りに住居などは見あたらず、かさ上げ工事の真っ最中。これが震災6年目の現実です。
 さんさん商店街に駐車していた車のナンバーは多くが県外ナンバーでした。観光ブーム?が一通り終わって地元のお客さんだけになったらどうなるのかな~。復興復興と目に見えた映像がテレビで流れるのはほんの一部のことでまだまだダンプやトラック、仮設道路ばかり。地元で目の当たりにしていると、元の状態には戻れない、復興を実感できるのは20年以上先の話しと言うのが地元民の本音です。
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 とは言えその晩は買ってきた刺身と海鮮丼を楽しみました。刺身は母親と分けたあと、海鮮丼はわさび醤油をかけたあとなので映像的にはイマイチかもしれませんが、特に志津川のタコ(志津川:南三陸の合併前の地名。志津川のタコは美味しいと県外にも知られているほどです)は旨かった(^^)。

ブログもやっと新年です

 去年サボりすぎて過去のことばかり書いておりましたが、やっと今年のことが書けるところまできました。と言ってもネタが少ないのでまた数年前まで遡ることもありますが…(^_^;)。
 元旦の夜は毎年日本三景の松島に泊まることにしています。今年はプチホテルを選びました。
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 値段が安く普段の年の半額ほど、でもやはりそれなりのこともありました。エレベーターが無い。リラクゼーションや外部からのマッサージのサービスが無い。プチだけに部屋が狭い。一番困ったのは部屋付きの洋式トイレが暖房便座で無い。これには一番参りました。東北の冬では辛いです。食事のあとはテレビ見ながら部屋でゴロゴロ、ベッドの上にお酒やつまみを広げて飲みました。食事に関しては母親も最高に喜んでいました。「箸で食べる洋食」なのですが地元食材を使った美味しい料理で2人とも完食しました。

 冬場は運動不足になるので仙台に新しく出来た水族館に連れて行きました。新しくと言っても1年半前にオープンしていたのですが、当初の予想を上回るペースでの来客とニュースで流れていたから一段落したらと行ってみました。すっっごく空いていました。
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 母親は予防介護のためデイサービスに行ったりヘルパーさんやリハビリの先生に来てもらっています。そのとき旅行したことなどを話題にし、去年は京都・奈良や鎌倉、スカイツリー、そして青森方面にも何度か行っていたので、「今年はどちらに行かれるんですか」「そろそろ計画立ててましたか」と質問されるそうです。これは出かけたいという意思表示だと思うのですが、ちょっと今年はお金がピンチで…。生活に困るようなレベルでは無いけれど昨年くらい出かけられるかな~。青森のむつみ窯さんからもDMが届いておりましたがそちらにもまだ行っていません。年末近くになると収入が安定するのですが、それまでに定期預金は解約せずに生活することを目指しています。とは言っても出かけるのを先延ばしすれば母親もそれだけ歳をとってしまいますから、遠出の回数は減っても隣県で楽しめそうなところにはどんどん出かけようと思います。

 先日、部落契約溝総会がありました。「部落」と言う言葉は昔のある地域では差別用語だったらしいのですが、私の地域では集落単位のことを部落と言っています。もっと小さな単位になると戦時中のように隣組という組織があります。回覧を回したり、何かの行事があると電話連絡したり、今ならメールやラインで一斉送信(^^)。昔ながらの組織です。で、、書きたかったのはこのことでは無く、
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 総会のあと民宿の方に移動懇親会、若手(それに自分が入っていていいのかどうか恐縮ですが)のカラオケ居酒屋での懇親会、その前に2時間ほど時間があったので我が家での飲み会、そして最後はMK君TK君と飲んで締めました(^^)。全部で四次会まで出来て楽しかったです。この日、MK君は風邪気味なのに最後まで付き合ってくれました。TK君は素っ裸になって回りを楽しませながら最後は3人での飲み会に付き合ってくれました。どちらも面白い楽しい仲間です。次回、桜の頃にでもまた集まれたならいいな~(^^)。

 一昨日、父方の伯母が亡くなりました。享年100歳。最後まで自宅で過ごし、自分で歩けていたそうです。入院したのは無くなる日も含めて4日だけだったそうで、入院は知らされず亡くなった夜に連絡が来ました。
 私の父は9人兄弟姉妹の末っ子でしたが、2人は早くに亡くなったので実質は7人兄弟姉妹でした。今、県外で暮らす1人を除いて6人で毎年従兄弟会を開催しています。私の父も含めて伯父伯母で残っているのは実家(宗家)の伯父1人になりました。寂しい限りですが従兄弟の絆が強いので助かっています。
 明日が通夜、日曜日が葬儀です。

PPAP?

 ピコ太郎?いえいえ私の方が先ですよ(^^)。
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 昨年の夏に飲んだ生搾りピンクグレープフルーツジュース。グレープフルーツの皮がそのまま容器になったジュースで、ストローがちょうど1本差し込めるような直径1センチちょっとの穴から飲みます。特殊な機械を使って搾るようですが、飲んでみて不思議なのは種や内側の皮が無いさらっとしたジュースなんです。おそらく、これは自分の想像ですが、特殊な機械でグレープフルーツの内側をかき回し、一度機械の中に種や皮ごとジュースを吸い取って、濾過してからジュースだけ戻すのではないか?と考えましたが、もう1個買って飲みながら考えるにはちょっと高いな~と1個だけ堪能して帰りました。ちなみに1個500円でした。まぁ、よくデパートの地下などにある生ジュースと比べて極端に高いわけではありませんが、真夏に飲んだのに冷えてない、ジュースは容器の半分ほどしか入っていない、を考えると一度経験すればいいかな~みたいな(^^)。

切込焼…その真贋は?

 2週間ぶりの更新となります。昨年、長期にブログを休み、再開しようと思いましたが以前のようなペースではなかなか更新できないので、毎週金曜日には更新しようと一応の計画というか目安を立てました。毎週金曜日は母親がデイサービスに通所しているので昼間は自分が留守番になります。でも先週は余裕がなく結局不定期に。

 今回は切込焼について書いてみたいと思います。
 切込焼は江戸時代中期頃(諸説あります)に宮城県の西部、山形県秋田県境の町に興り明治の初期まで続いた磁器の焼き物で、仙台藩の御用窯でもありました。ただ、仙台藩に納めるのは乳白色に綺麗に焼き上がった作品で、青みがかったような灰色がかったような作品は庶民が使うことを許されていました。そのため、近県で古伊万里として使われていたものの中には切込焼が混じっている可能性があります。ただ、仙台藩に納めたような作品は切込焼を研究している大学教授でも、いわれがハッキリした伝世品でないものが単品で出てきた場合は、古伊万里との区別をつける明確な根拠が確立されていないようです。
 年末になんでも鑑定団の姉妹番組のお宝サロンに切込焼の蒐集家が出演しました。作品を見ていても切込焼なのか古伊万里なのか自分には区別できません。しかし、自分の地元の焼き物なので一つはコレクションしたいなとヤフオクを見ていたら秋田県からの出品がありました。早速出品者に質問してみると「高台が古伊万里や瀬戸とは明らかに違う。自分は古伊万里蕎麦猪口のコレクターで切込焼も多く見てきた。入手先も山形の切込焼コレクターや秋田で、切込焼の里からほど近く当時から流通していてもおかしくない」との返事だったのでとりあえず1点落札して直接受け取りに行きました。
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 ご自宅を拝見すると自宅自体が重要文化財だそうで、蔵屋敷には蕎麦猪口がたくさん。落札して受け取りに行ったのは小皿だったのですが、切込焼の蕎麦猪口がないか尋ねるとコレクションの中から2点出してきました。今はこの2点しか無いと。完品1点と口縁部にアタリがある参考品1点です。切込焼の根拠を聞くとやはり入手先の違いと高台の違いでしたが何点かの古伊万里と比較して説明を受けても私にはよく分かりませんでした。
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 言われてみれば素地となる部分の色が違うようにも見えますが、高台の造り自体に違いがあるかどうかよく分かりません。もっとも、地方の磁器窯であれば古伊万里を見本としたと想像できるので似ているのが当たり前かもしれません。
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 徳利もまた磁石の色が違うようには見えます。ここまでは自分が素人のため信用するしかないし、自分でも出所を考えたり作品の風合いを見ると切込焼で間違いないのではと思うのですが、落札した小皿は疑問が残りました。
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 この真っ白な小皿。中央に壽の文字が印刻されています。色だけで判断するならば仙台藩に納められたような上物ですが、例えば庄屋さまがお祝いのために使う小皿を特注したのかな?などと飾って、いつものようにヤフオクを眺めていると…、東京の出品者からほぼ同じ大きさ、白磁、壽の印刻の小皿が中国製?とのコメントと供に出品されていました。ただ、白磁でも違うのは御本のようなピンクっぽい丸い斑紋が何ヶ所かに現れていることです。質問してみましたが返事は無し、そこで秋田の方に確認してもらったところ「切込焼に御本はない。高台の作りが切込焼と違う。中国の焼き物を日本が手本にしたのはいつの時代にもあることなのでその様な背景ではないか。こちらの切込焼は出所がしっかりしている」とのことでした。
 自分の気分としては、蕎麦猪口と徳利は切込焼の可能性が高い。小皿は低いと思っており、このままコレクションにしておくかヤフオクなどで手放すか…。葛藤が続いております。

サボり中の陶芸

 ブログサボり中でもたまには陶芸をしておりました。3回ほどでしたが事前に友達などと飲む予定が分かっていたときなど、それも伊賀土のぐい呑ばかりですがちょっとだけ作っていました。
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 2回目はだいぶ形も馴染んできて焼けも良いと思うのですがいかがでしょうか。貝の目痕も綺麗に出て灰の被りも良いのではと自画自賛(^_^;)。まぁ、素人の陶芸ですので目を細めて写真を見るなり、いつもより遠くから眺めるようにして下さい。
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 最新作?は新しい技法(自分なりに工夫したもので伝統技法にはあまりないと思います)に挑戦してみました。
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 隠崎先生の酒呑の鎬を真似したもので、最初の写真はいつもの灰被りで見こみが秞溜まりになったもの、2枚目の写真は何か変だと思いませんか?ちょっと拡大してみます。
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 灰が溶けたガラス質の玉垂れが上に伸びているんです。この手のぐい呑は自分では見たことがないので初物ではないかと…。ただ、全国津々浦々の窯元を訪問したわけではないので既に挑戦している窯元があるかもしれませんが、こう言うぐい呑、皆さんはいかがでしょうか。
 今回は隠崎先生の酒呑を真似て作ったので、次回、と言ってもいつになるか分かりませんが自分独特の文様があるので、それに挑戦してみたいと思います。

サボり中の遺物コレクション

 サボり中でも大好きな縄文式土器を集めていました。今回は自分で拾い集めたものではなくヤフオクや骨董店などで、自分の知識の範囲内ですが本物間違いないと入手したものです。
 数年前からですがヤフオク縄文時代の遺物はほとんどが偽物になってしまいました。見るからに偽物、素人が見ても偽物と分かりそうなのが10万円以上で落札されることもしばしばです。違反申告しても効果無し。質問に偽物であることを記載してもそう言った出品者は回答してきません。それと本物の可能性は高いけれど誰でも知っていそうな有名遺跡の出土と付加価値をつけて高額入札に誘ったり、本来朱塗りでは無いものに朱を塗って祭祀用の特別な土器などと付加価値をつけたり怪しい出品が多くなりました。
 皆さんで縄文時代の遺物に興味がある方は少ないと思いますので入札される方はないと思いますが、北関東、特に埼玉、群馬、栃木の出品物はほとんどが偽物です。本物も混じっている可能性もありますが出品先が北関東の場合は手を出さない方が無難です。それと最近偽物が多くなってきたのは東京、神奈川、茨城です。勾玉などの古墳時代で見ると静岡、福岡からの出品は現代のものと思って差し支えないでしょう。
 さらに困ったのがおそらくこれらの偽物を掴まされた人が気づいたから再出品して少しでも資金を回収しようとしているのか、他の地域から出品されることもあります。悪質なのは偽物の土偶の足を折って出土品らしくしたり、土偶の首だけなど出品されては鑑定が困難な場合もあります。青森、福島、千葉、富山、京都、高知、大分など様々なところで確認しました。
 総じて気をつけた方がいいのは関東と言えるかと思います。そして多くが古美術商でオークションマスターなどもいます。個人でも偽物を多く出品している人がいます。地道に本物を出品している人もいるのですが、付加価値の付いた偽物の方に人気があるのは問題です。

 さて、これは小言を言いたいのコーナーではないので本題に戻ります。本物の縄文式土器をご覧下さい。
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 入り組み羊歯状文を特徴とした大洞BC式、縄文晩期亀ヶ岡文化の土器です。残念ながら注ぎ口の左側の肩の部分に破損が見られますが、3,000年近く前の土器ですから破損していて当たり前、注ぎ口が残っているものは少ない方です。破損の分を差し引いても95%以上は残存しています。
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 青森県の同じ遺跡から出土した土器を一括で譲り受けました。時代は先の注口土器と同じくらいの時期か少し新しい時期で、いずれも縄文晩期亀ヶ岡式のものです。概ね2,800年ほど前の土器です。煮炊きのときにこびりついた煤も良好に残存しています。この状態なら科学的な年代測定も可能です。
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 土器ではなく石器(矢じり)です。長野県塩尻市桔梗ヶ原出土、透明度の高い黒曜石製です。石器の時代を特定するのは難しいのですが、形状から見ておそらく縄文前期頃のものと思われます。約6,000年ほど前のものでしょうか。

 あまり興味の無い方もお付き合いいただいてありがとうございました。
 「サボり中」シリーズ?はもう少し続きます。